当店に残っていた昭和時代のデッドストック品(売れ残り品)です。
正確な年代は分からないのですが、恐らく昭和20年代頃の商品だと思われます。
特筆すべきは鼻あて部分。
パッドの形式がネジ式ではなく、ワンタッチの差し込み式でもない。
ダキ足式でもなく、強いて言えばカシメ式のようにも見えます。
しかし、よく見てみるとカシメ部分を熱で溶かしているようなのです。
こんなパッド、今では見かけません。
当時はこんな形式の物が多く流通していたのでしょうか?
レンズを固定するのはナイロールのようにレンズのコバ部分に溝を掘り、金属部分にはめ込んでネジで固定するようなのですが、、
昭和20年代といえば、レンズはガラス全盛時代。
今のようにプラスチックレンズではなかったわけですから、これを当時のメガネ店員さんはガラスで作っていたかと思うと、苦労が偲ばれます。
古い物なので非売品となりますが、もし興味があれば是非当店で実物をご覧になってください。
店舗脇に常設しております。